さて、ぼちぼちと再セットアップの記録を書き始めようと思う。
俺は前回記述した通り、Acronis True Imageを導入したので、現在のコンピュータを使い続ける限り、全く素のWindowsをセットアップする必要は一応なくなったわけであるがっていうかそう願いたいわけだが、備えあれば憂いなし、いざというときに備えて再セットアップしやすい環境を日頃から作っておくことも考慮すべきであろう。今回は俺があーやっといてよかったなああるいはあーやっとけばよかったなあとか思ったことを書いておこう。
データフォルダはできるだけまとめておく
コンピュータを仕事あるいは生活の一部として使い、なくてはならないものとなっているのなら、やはりハードディスククラッシュには備えておかなければならない。もちろん「諸行無常。そんなもん備えねえ。パーになったデータはスパッとあきらめろい。いらあいでぃっきでい*1。」という態度もアリだとは思うが。
でもねえ、ハードディスククラッシュは起きるものなんです。あたしゃあ自慢じゃないが今までに4台やってます。まあ俺は日頃の行いがよろしくないので筐体におわすすげえちっちゃい神様がいかずちでも喰らわしてるのだと思う。だから大事なデータのバックアップだけはゆめゆめ怠ってはならない。
バックアップや再セットアップをやりやすくするためには、できるだけデータをひとつの親フォルダの下に集めておくことが肝要だと思う。バックアップ時も再セットアップでリストアするときも、このフォルダごとひっつかんでドラッグアンドドロップで作業完了、というふうにしておくのがよい。また、今回はバックアップソフトについては触れないが、できればこの作業、エクスプローラは使わないでFire File Copyとかに任せた方がよい。時間がかからない上にシステムへの負担が小さく、コピー時の他のアプリケーションの動作が遙かに軽くなる。
アプリケーションの設定ファイルをどう扱うか
データファイルとして比較的扱いが楽なのは、いわゆる文書ファイル。これらは保存する時に保存場所を尋ねてもらえるので、自分の意図したフォルダに格納できる。面倒なのはアプリケーションの設定ファイルである。苦労してカスタマイズした結果作られた設定は失いたくないものだ。やはりできる限りバックアップを取っておきたい。しかし、これらはたいていの場合こちらの好みの場所に保存するというわけにはいかない。かといってアプリケーションのデフォルトの設定に任せっぱなしでおくと、設定ファイルがどこにあるのかわからなくなってしまう。また設定を基本的にレジストリに書き込むアプリケーションの場合には、意識的にレジストリの書き出しを行っておかないと危急の際に設定を失うことになる。アプリケーションの設定ファイルのありかは大まかにの次の三つといえよう。
- exeファイルのあるフォルダか、そのサブフォルダに保存するタイプ
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- インストールの際にインストーラーを使わないアプリケーションはたいていこのタイプである。exeファイルと同じフォルダに拡張子iniやdatなどの設定ファイルを作るものと、dataなどの名称でサブフォルダを作ってそこに格納するもの、さらにその中にユーザー名のフォルダを作り、ユーザーごとにデータを格納するものがある。
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- documents and settings内にデータを格納するもの
- レジストリに設定を書き込むもの
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- インストーラーが付属しているオンラインソフトにはこのタイプのものが多い。exeファイルのあるフォルダ以下の設定ファイルとレジストリを併用するものもある。
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例外的なものとして、通常はレジストリにデータを書き込むが、exeファイルのあるフォルダに恣意的にiniファイルを作成するとレジストリを使わずにデータが保存できるようになるアプリケーションもある。(Vixなど)
では、タイプ別にいざというときのための対策を練っていくことにしよう。
レジストリを使わないソフトはProgram Filesに入れない
インストールの際、設定をどこに保存するかをReadmeなどで確認しておこう。そして「レジストリは使いません」と明記してあるソフトはProgram Files以下にインストールせず、そうしたソフト専用のフォルダを作ってそのサブフォルダに格納していった方がよい。これは次のようなメリットがあるためだ。
- バックアップが取りやすい
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- こうしたアプリケーションは普通サイズが小さいので、100や200のアプリケーションがインストールしてあっても総容量は500MB程度だと思う。したがって前述のデータフォルダのバックアップと同じように、親フォルダごとバックアップを取ってしまうことが容易にできる。当然すべてのアプリケーションの設定ファイルも同時にバックアップされる。Program Filesに格納してしまうとこうは手軽にいかなくなる。
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- アンインストールが簡単
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- このフォルダに格納してあるソフトは、アンインストール時にフォルダごと削除するだけで済む。「プログラムの追加と削除」を使用するアプリケーションとインストール場所を区別しておくことで、迷いなくスパッとフォルダ削除でアンインストールが可能。
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- 再インストールが手軽
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- レジストリやシステムフォルダを汚さないので、再インストールの際にはそのままバックアップをもとあった場所に書き戻すだけでよい。設定ファイルも同時に書き戻されているから、書き戻したら即使い慣れた操作感で使い始めることができる。
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あふ,、CraftLaunch、BlueWind、ポチエス、QTClip、ClockLauncher、Fenrir、KIKIなど、俺がなくてはならないほど頼り切っているソフトの多くはこのグループである。意識的にこの手のソフトウェアだけで固めてしまえば、Windowsの再セットアップはかなり楽なものになるだろう。
レジストリはSavesetでバックアップ
俺が常用しているソフトウェアのうち、紙2001や秀丸エディタ、秀丸メール、EBWin、Irvine、KWIC、Winsync2000、DFなどがレジストリを使用している。Irvineはレジストリも使うがカスタマイズされた設定はほとんどがサブフォルダのsettings\ユーザー名\以下に格納されるようだが。
秀丸エディタや秀丸メール、紙2001などはアプリケーションが自前で「設定の保存」機能を用意していて、レジストリを書き出した拡張子regのファイルを作れるようになっているが、そうした機能を持たないアプリケーションも多い。そこでSaveset。このソフトはアプリケーションのレジストリをregファイルとして書き出してくれる。これでレジストリを保存しておき、常時バックアップを取るデータフォルダにApplication Regなどのサブフォルダを作って格納しておくとよいだろう。regファイルはエクスプローラでダブルクリック、メッセージに「はい」を選べば書き戻される。シェアウェアなどは登録情報までこのやりかたでバックアップできる場合が多いので、再インストール時にいちいちパスワードを入力する手間も省ける。
設定やデータの格納先は変更するのが基本
デフォルトでDocuments and settings以下にデータを保存するソフトでも、データの格納場所が変えられる場合がある。たとえばIMEのユーザー辞書やOutlook.pst*2などは、前述のデータフォルダのサブフォルダに格納し、頻繁にバックアップするのがよいだろう。Program Filesフォルダと同様、Documents and Settingsフォルダも容量が大きくなりがちなのでバックアップが取りづらい。
再セットアップの利便性を向上させる
上記の「データフォルダ(サブフォルダに文書データのフォルダとregファイルを含むアプリケーションのデータフォルダを作成)」と「レジストリを使わないアプリケーション専用フォルダ」の二つのフォルダをバックアップしておくことで、再セットアップはかなり楽になるはずだ。さらにこのバックアップ用のディスクには再インストールの利便性を高めるため、次のようなフォルダを作成しておくとよいと思う。
- CD-ROMをバックアップしておくフォルダ
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- WindowsのインストールCDやアプリケーション、ドライバのCDをそのままバックアップしておく。再インストール時にいちいちCDをとっかえひっかえする必要がなくなるし、読み込みも速くなる。
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- ダウンロードしたドライバやdllをまとめておくフォルダ
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- Net FrameworkやVB6などのランタイムライブラリ、UnzipとかUnlha、aspiなどのdll、フォント類など、再セットアップ時にインストールするものをまとめておく。
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次回から本格的に
先日の再セットアップの記録を始めたいと思う。個人的な覚え書きなのでおもしろくないと思うがご容赦下さい。