ファイル名からファイルに素早くアクセスできるよくぞ日本人に生まれけりなソフト、と言ったらFenrirであるが、NTFSのドライブに限っては、さらに驚くべき速度でインクリメンタルサーチしてくれる海外製ソフトがある。everythingである。
導入
ダウンロードページには正規版とBeta版があるが、このソフトに限っては日本人はBeta版を使うべき。正規版だと日本語名のファイルが扱えないのだ。なお、実行ファイルだけのPortable版もあるので、試用も気軽にできる。この手のソフトでは導入段階でデータベース作成に時間が取られるのが常だが、everythingはMFTを直接読んでいるらしく、非常に素早く(数秒〜数十秒)作成が終了する。しかもデータベースのサイズも数メガバイト程度。
オプション設定
これは俺個人の好みの設定なので、参考程度に考えておいてください。
- General
- Match path when search contains path separatorにチェック
- チェックしておくと\を付加することでフォルダのパスを展開してファイルをリストアップしてくれる
- Match path when search contains path separatorにチェック
- View
- Show row mouseoverにチェック
- マウスオーバーでラインを表示し、見やすくしてくれる
- Show highlighted search termにチェック
- 検索語を強調表示する
- Show selected item in status barにチェック
- ステイタスバーに選択したファイルのフルパスを表示
- Hide results when the search is emptyにチェック
- everythingでは検索窓が未入力状態の時、デフォルトではすべての候補が表示された状態になる。ここにチェックすると、検索窓に入力した場合のみ候補を表示する。
- Show row mouseoverにチェック
ツールバーの検索
Match Caseは大文字小文字を区別、Match Whole Wordは完全一致、Match Pathは検索語をパスの途中に含むファイルもすべてリストアップする。Enable Regexは正規表現を有効にする。
日本語化
このへんの、とりあえず導入段階で日本語になってたら親切かな、というところだけ日本語化してみました。エラーメッセージなどは素人が下手に日本語化しない方が安全だと思い、手つかずの状態です。OptionsのETP/FTP、HTTPタブ内も手つかずです。ド素人が無責任に作成した不完全もいいところの言語ファイルなので、当然のことながら正規のものとは認めてもらえず、Incomplete Translationsというカテゴリに分類されて、完成させてくれる人を待っております。いちおうlngファイルの形になっているので、使用は可能です。Everything-1.2.1.369b.exeとEverything-1.2.1.360b.exe(ともにPortable版)で使えることを確認しております。無責任日本語ランゲージファイルはこちらです。exeのあるフォルダに中身のeverything.lngを解凍し(念のためもとのEverything.lngを改名しておくなどして不具合に備えてください)、everythingを再起動して、Option-Generalのlauguageのドロップダウンリストから「日本語」に変更します。
中身は滅茶いい加減ですので、使用する場合にはあくまで自己責任でお願いします。
なお、ここにランゲージファイルの作成法が書いてありますので、心ある方はちゃんとした日本語ランゲージファイルを作成していただけるとうれしいです。
追記(2009/3/12)
miyanoさんという方が作成された日本語版が、公式のsupported languagesに収録されたようです。今後は上記の無責任版でなく、こちらのランゲージファイルをご使用ください。