まずはCraftLaunchをダウンロードしましょう。さんに行きます。CraftLaunchEXという次期テスト版も公開されていますが、こちらは上級者向けです。EXのつかないCraftLaunchで十分多機能です。
さらにCraftLaunchを使うのなら絶対に併用すべきツールがあります。Fenrirと同じ作者さんによるCuteExecです。B@r09u3 Style Op.2さんからダウンロードしてインストールしておきましょう。CraftLaunchもCuteExecもインストーラはありません。もちろんレジストリも汚しません。適当なフォルダに解凍するだけでインストールは完了です。
初期設定(オプション設定)
はじめてCraftLaunchを起動すると、「最初の起動です。設定ツールを立ち上げます」のメッセージがでて、オプション設定ツールが立ち上がります。
この設定画面について全部説明していたらきりがないので、特にわかりにくそうなところ、重要なところのみ説明しておきます。
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- 表示位置/サイズ
- 最初の起動時はそのままでいいです。表示位置やサイズを変更したい場合はCraftLaunchが表示されてから「位置取得」ボタンで変更した方が簡単です。なお、位置を変更するためには状態表示部が表示されている必要がありますので、オプション-状態表示部を隠すにはチェックを入れないでください。
- キー割り当て
- 「アクティブ」がCraftLaunchの入力窓を出すホットキーです。デフォルトではCtrl+Spaceになっていますが、もしかしたらIMEなどでキーカスタマイズしているかもしれませんので、Win+Spaceにしておく方がいいのではないかと思います。私は下\にしています。ホームポジションから左の小指だけで押せるキーなので重宝していますが、あくまで邪道だと思います。おすすめはしません。ともかく、少なくともこのホットキーだけは最初の起動時にちゃんと設定して覚えておくべきです。
- 引数
- 「以降を引数と見なす文字」とは、この文字以降はコマンドではなく引数ですよ、とCraftLaunchに教えてあげるための文字です。たとえばエディタをeditというコマンドとして登録している場合、editのあとに「引数と見なす文字」、そのあとに開きたいファイルのパス、というふうに入力するために使います。デフォルトでは;になっています。初心者の方は変更しない方がいいと思います。
- 情報表示機能
- デフォルトの %H:%M:%Sでは00:00:00のように時:分:秒が表示されます。私はデフォルトよりもやや大きなサイズにしているので、2000年 01月01日 (日) 00時00分00秒のように表示させています。この場合は「m月%d日 (%k) %H時%M分%S秒」のような記述になります。
- 空欄コマンド、ショートカットコマンド
- 空欄コマンドにコマンドを登録しておくと、(修飾キープラス)Enterを押した場合、コマンドを何も入力しなくても登録したコマンドを実行してくれます。
- ショートカットコマンドは設定したショートカットキーを押すことでコマンドを実行してくれます。
- 空欄コマンドには&Option(オプション設定ツールを立ち上げる)や&SetCommand(コマンド設定ツールを立ち上げる)などの内部コマンドか、引数を必要としないコマンドを割り当てておき、ショートカットコマンドには文字列を検索するとかの通常引数とともに起動するコマンドを登録すると良いでしょう。
- 最初の起動時には、空欄コマンドのC(Ctrl)とS(Shift)が空いていますので、ここに&Optionと&SetCommandを割り当てておくといいかもしれません。タスクトレイアイコン右クリックメニューからも起動できますが、設定ツール類がCtrl+EnterやShift+Enterの空欄コマンドで起動できるとかなり便利になると思います。
- 表示位置/サイズ
コマンド設定
とりあえず設定ツールの画面でOKボタンを押すと次にコマンド設定ツールが立ち上がります。いくつかのコマンドが最初から登録されています。実際には使えないコマンドもありますが、コマンドの作り方のサンプルにもなりますので、邪魔になってくるまでは削除しない方がいいでしょう。
最初の起動時は新しいコマンドを作らなくていいです。OKを押してコマンドリストを閉じましょう。CraftLaunchが常駐するはずです。タスクトレイアイコンを確認したら、またコマンド設定ツールを立ち上げましょう。なぜこんな面倒なことをするのかは後述します。
Newボタンを押すと新しいコマンドの設定画面になります。
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- Nameにはコマンドの名を入れます。CraftLaunchでは一文字入力するたびに候補画面が出ます。肝心なのは最初の3文字くらい。ここを覚えられないようなコマンドにしてしまうと候補が出せなくなってしまいます。逆に末尾の方は長くなってもいいから日本語なども使ってわかりやすいコマンド名にしておくといいでしょう。
- Linkには実行ファイルのパス、Argには引数を入力します。Folderにはコマンド実行時の作業フォルダを指定します。Folderはたいていの場合空欄でかまわないと思いますが、前回のFenrirのように、カレントフォルダをきちんと設定しておかないとうまく動かないアプリもあるので、「あれ」と思ったらFolderをきちんと明示してやるようにしましょう。OpenFile、OpenDirはファイルとフォルダの参照ボタンです。
- また、CやSのボタンを押し込むとCtrl+Enter、Shift+Enter、Ctrl+Shift+Enterで別の動作をさせることができます。同じコマンドでファイル実行、マニュアル参照、ソフトウェアの公式ページを開く、などがCtrlやShiftの組み合わせてできたりします。覚えきれなくなるので私は基本的にこの設定はしませんが。
あふとFenrirをコマンド登録する
では、まず最初にあふを登録しましょう。
Nameはなんでもいいです。自分があふを起動するコマンドだと認識できるものを入れてください。ここではafxとしておきます。肝心なのはLinkです。ここにはCuteExec.exeのパスを入れます。ArgはCuteExecの引数、すなわちAfx.exeのパスを入れます。こうしておくとCraftLaunchをアクティブにし、afxと入力してEnterを押せばあふが起動している場合にはアクティブにし、起動していない場合には起動してくれます。頻繁に使うアプリケーションをCraftLaunchに登録する際には、このようにCuteExecをかませる設定にしておく方が便利です。Alt+Tabでアクティブにするよりも早いです。
新しいコマンドを作ったら、OKを押し、Applyを押してください。Applyの下にあるOKボタンはまだ押さないで、CraftLaunchをアクティブにし今作った新規コマンドがちゃんと動くか試してみてください。CraftLaunchの設定ツールは本体とは別の実行ファイルなので、いちいち終了させなくてもApplyで設定を反映できます。初期設定で新規コマンドを作らなかったのは、あの段階ではCraftLaunchがまだ常駐していないので、確認しながらのコマンド作成ができなかったからです。
次にFenrirを登録します。
前回のようにフォルダ移動専用のものをDir、ファイル検索用をallとすると、NameはたとえばFenrir-DirとFenrir-all、LinkにはそれぞれのFenrir.exeのパス、Argには /t /key=%argとします。非常駐のオプションと検索文字列が与えられた場合に即検索するオプションを与えています。FolderにはそれぞれのFenrir.exeのあるフォルダを指定します。
さらにこのコマンドを設定ツールでショートカットコマンドに割り当てておけば、CraftLaunchアクティブ化→引数と見なす文字と検索文字列入力(この検索文字列が%argとしてCraftLaunchに渡されます)→たとえばCtrl+aで全ファイルを検索、Ctrl+dでフォルダ検索などということが可能です。
あふのショートカットキーに割り当てる
CraftLaunchから起動できるようになっていれば実際にはあまり必要ないと思いますが、前回述べたようにこれをあふからショートカットキー一発で起動できるように設定しておきます。K3KEYAFXを起動して、Alt+jあたりにc:\program files\craftlaunch\clnch.exe /ex Fenrir-dirなどと、Alt+fあたりにc:\program files\craftlaunch\clnch.exe /ex Fenrir-allなどとします。CraftLaunchの/exオプションはコマンドを即実行するオプションです。外部アプリからCraftLaunchのコマンドを実行できるうえに、CraftLaunchがいちいちアクティブになったりしないので、あたかも外部アプリの機能の一部であるかのように扱えます。これであふの機能の一部であるかのようにFenrirを扱うことができるようになりました。
CraftLaunchをさらに使い込む
これだけでもかなりCraftLaunchの便利さを実感していただけたのではないでしょうか。さらに様々なコマンドを登録しよう、と思われている方が多いと思います。CraftLaunchからはじめよう - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録に比較的初心の方向けにCraftLaunchのコマンド登録についての解説をしていますので、よろしければご覧下さい。また、さらに使い込むならmanual.txtとtips.txtは必読ですし、CraftLaunchを応援したいし。さんの「便利なコマンド集」「便利なツール集」も必見です。
覚えらんない人はメニューを出そう
CraftLaunchに大量のコマンドを登録すると、私のような覚えらんない人には「コマンドを忘れる」という問題が必ず起きます。これはあふでも同じことで、様々なショートカットキーに新しいコマンドを割り当てていると、どのキーに何のコマンドを設定したのか必ず忘れます。その解決策としては、とにかくメニューを出せるようにする、ということがあります。
あふは類似のコマンドをまとめたメニューを作成し、キーに割り当てて実行できる機能を自前で持っています。これも他のファイラと比較した場合のあふの優位な点です。
また、CraftLaunchからメニューを出せるようにするには、以前にも名前を出しましたが、ポチエスなどの外部アプリと連携させるという手段があります。ポチエスはあふでの拡張子判別実行の拡張にも使えますので、次回ついにポチエスに行きます。私自身このソフトは難しく、分からない部分が多々あるので、ちょっと時間かかるかもしれません。