まずはじめに注意。万一ここで説明した内容にわかりにくい部分や誤りがあったとしても、絶対にフリーソフトの作者さんにメールで質問したりしないでください。フリーソフトは基本的にノンサポートです。サポートしてくださったとしてもそれは作者さんの厚意によるものです。分からない部分はご自分で調べるようにしてください。
これからしばらく初心者の方にも配慮が必要な内容となるためっていうか俺自身の気分転換のため、敬体で記述することにしようと今唐突に決めた。っていうかきめました。
なんか俺自身書いてて調子が狂うっていうか気持ち悪いのだがじゃなくてですが、カチャカチャWindows編終了まで、この不気味な文体におつきあいいただければと思います。
なお、初心者向けとはいえそこはそれさすがに俺のこと、ほんとに全然皆目分からない方のために懇切丁寧な説明ができるほど根気がありませんので、何だよおめえわかんねえよそこんとこもうちょっと説明しろよふざけんじゃねえよなどとおっしゃられましても困りますのでそこはぐぐったりしてくださいませ。え、ぐぐるってなんですかって?「ぐぐる」でぐぐってみてください。
そんなわけでいつもの文体よりもよほど反感を買いそうな文体でお送りします。
あふを使い始める前に
フリーソフトを使ったことのない方がいらっしゃったら挙手をお願いします。まあ、おたくのディスプレイの前で挙手をしていただいても私には見えませんので、どなたもいらっしゃらない、ということで話を進めさせていただきますが、おそらくインストーラーのないソフトに馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、Kazuhiro Inabaさんに行ってみてください。もし拡張子がlzhのファイルを扱ったことのない方がいらっしゃったら、「がらくた」という奥ゆかしい名前のリンクからNoahのInstaller版をダウンロードして、インストールしてください。ダウンロードしたファイルのアイコンをダブルクリックして、はいはいはいはいクリックすればたぶんインストールできます。デスクトップに可憐な鳩さんのアイコンができればインストールは成功です。他の圧縮解凍ソフトをお使いでNoahのインストールをパスされた方は、同じ「がらくた」のページにあるCaldixをダウンロードし、実行しておいてください。この作業により、Windowsで主要な書庫を扱うためのdllがインストールできます。この作業はあふで書庫を扱う際には必須だとご理解ください。あふを使わなくなったとしても、Caldixしておいて損はないはずです。
次にSusieの部屋さんに行きましょう。ここでSusie Plug-inというあふで画像を表示する際に必要になるソフトを入手します。あふはそのままではデジカメで撮った画像(Jpegファイル)を表示できないのです。そうです。あなたのご家族の写真もお宅のかわゆらしい猫ちゃんの画像も貴方の去年の火遊びの思い出妻には内緒のあんな姿こんな姿の恥ずかしい画像も表示できません。そこでここからPlug-in Packageというのを落としてきてインストールしておきます。このファイルもあふと同じくlzhの書庫となっています。このファイルのアイコンをデスクトップに作成したNoahのアイコンにドラッグアンドドロップしてください。解凍先のフォルダはメモするなりしてちゃんと覚えておきましょう。解凍先をどこにすればいいか分からない人はとりあえずc:\program files\susieかなんかにしといてください。
さあ、これでとりあえずあふを使う用意ができました。System AKTさんに行き、あふをダウンロードしましょう。作者さんご本人があふを「超低機能」とおっしゃっているのが気になるかもしれませんが、あふという間抜けでお茶目なネーミングも超低機能の口上も、作者氏の奥ゆかしさゆえなのです。フリーソフトの作者さんたちはあまりご自分の作品を「最高だぜ。使え。」とはおっしゃいません。それを物足りなく思うあなたは商業主義に毒されているのかもしれませんぜ。
あふをダウンロードしたらさっきのNoahのアイコンにまたドラッグアンドドロップします。解凍先はc:\program files\afxとでもしておいてください。
初期設定をする
あふを起動してみましょう。解凍したフォルダを開き、あふという文字のあるアイコンをダブルクリックしてください。このアイコンを見て言いたいことがある方もいらっしゃるでしょうが、ここはおとなしくダブルクリックしてみてください。
あふが起動しました。画面を見てまた一言言いたくなった方もいらっしゃると思います。たぶんアイコンと画面で使う気が萎えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。System AKTさんで見た画面写真と全然違いますよね。でも、大丈夫です。このあともう少し見栄えをよくしていきましょう。
あふが起動したらまずzを押してください。Ctrlなどの修飾キーはいりません。ただzです。すると設定プログラムが起動します。ここで最低限の設定をしておきましょう。
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- 各種設定(1)タブ
- 「ファイル窓動作-左右逆カーソルで親フォルダに移動する」にチェックを入れると、左右キーで親フォルダに移動することができるようになります。便利ですが、これに慣れてしまうとDFなどの1画面と2画面が切り替え可能なタイプのファイラが使いにくくなります。BSキーで同じことが可能ですので、他のファイラも試してみたい方はチェックしない方がいいかもしれません。
- 「ファイル操作-通常の削除にはごみ箱を使用する」にはチェックを入れておいた方が無難です。チェックがない場合、あふで削除したファイルは通常の方法では元に戻せなくなります。
- 「キー操作-DELETEキーは削除キーとして使用する」にもチェックを入れておいた方がいいかもしれません。デフォルトではDELETEキーは表示フォントを大きくします。
- 各種設定(1)タブ
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- 各種設定(2)タブ
- 「操作前確認-移動」にチェック。
- 「マークなしファイル操作-即操作する」にチェック。チェックしない場合はSpaceキーで選択してからでないとコピーなどができません。チェックしてある場合はカーソルのあるファイルを即操作できます。
- 「Ctrl+左右キー」がデフォルトではドライブ移動になっています。lキーでドライブ選択できるので、これを「ファイル窓大きさ変更」に変えておくといいと思います。Alt+左右キーと機能がだぶってしまいますが、次回のキーカスタマイズの際にAlt+左右キーに別の機能を割り当てたいからです。
- 各種設定(2)タブ
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- 表示色タブ
- 「ファイル窓」セクションのフォルダの表示色を変えておきましょう。「覚えらんない人推奨」は黄色です。ところでこういう色設定などができるとなると、全部変えないと気が済まない方がおそらくいらっしゃると思います。しかし、こういったものはなんとなくデファクト・スタンダードみたいなものがあるので、特に理由がない場合はあまり変更なさらない方がよろしいかと思います。同様にキーカスタマイズもデフォルトのままであまりいじりすぎない方がよろしいかと思います。
- 表示色タブ
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- プログラム(6)タブ
- 「エディタ」にはデフォルトで「メモ帳」が指定されています。他のエディタを使っている場合はその実行ファイルのパスを入れておいてください。「内蔵ビュアからの起動時の引数」はメジャーなエディタであれば「自動」ボタンを押すと勝手に入れてくれます。これはあふでテキストファイルを表示していてエディタで編集したくなったような場合、エディタで該当する行にジャンプする機能です。便利ですがないと絶対に困る、というほどのこともないと思いますので、設定が分からない方は空欄のままでもかまわないと思います。
- 「Susie Plug-inの存在するフォルダ」にはさっきメモしといてね、といったSusie Plug-inを解凍したフォルダを指定してください。これで画像にカーソルを置いてvまたはEnterでビュワーが起動し、画像を表示してくれるようになります。また画像表示中にアプリケーションキーを押せば、メニューから「起動時の壁紙に選択」で壁紙が指定できます。一時的に壁紙にしたい場合は「現在の壁紙に指定する」に。これであなたのお好みの画像をあふの壁紙にできるわけです。また、各種設定(3)の「壁紙っぽい色」で画像を黒に近づける(暗くする)か白に近づける(明るくする)かを設定可能です。これで少しは見た目がよくなったかと思います。
- プログラム(6)タブ
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- 各種登録(9)タブ
- ここではよく使うフォルダを登録したり、ファイルマスクすなわち特定の拡張子のみ表示したり非表示にしたりする機能の設定をしたり、拡張子による表示色の設定をしたりします。今回はとりあえずフレンドリーな見た目を作りたいので、「拡張子別表示色」を設定します。ただ、この設定プログラムからひとつひとつ拡張子を入力し、色を決めるのははっきりいってかなり面倒です。そこでafx.defというファイルに一気に登録してしまいましょう。
- 各種登録(9)タブ
拡張子表示色の登録
一度あふを終了させ、再起動してみてください。終了はqを押します。再起動したらあふのフォルダをあふで開いてみてください。AFX.DEFというたぶん0KBのファイルができているはずです。このファイルにカーソルをあわせeを押すと先ほど設定したエディタで開いてくれます。もしこのファイルがなかったり開けなかったりしたら、エディタで新規にファイルを作り、あふのフォルダにAFX.DEFの名で保存してください。このとき拡張子にtxtがつかないように注意してください。もしついてしまったらあふでカーソルをあわせてrキーを押すと改名できます。AFX.DEFにしてください。このファイルには以下の内容を貼り付けてみてください。
[REG_COL] COL_00=255 EXT_00=exe COL_01=33023 EXT_01=lnk COL_02=65535 EXT_02=lzh zip cab rar tgz COL_03=16711935 EXT_03=bmp jpg jpeg gif tif ico png COL_04=8388863 EXT_04=ifo mp2 mpa m1a m2p m2a mpg mpeg m1v m2v mp2v mp4 divx mov qt ra rm ram rmvb rpm smi avi wmv asf mkv COL_05=8454016 EXT_05=mp3 wav COL_06=32768 EXT_06=m3u COL_07=16776960 EXT_07=txt hlp csv mac COL_08=65280 EXT_08=doc xls COL_09=16711680 EXT_09=htm html url COL_10=12615808 EXT_10=ini cfg dat bkp def key COL_11=8388736 EXT_11=dll sys reg inf COL_12=128 EXT_12=bak old tmp COL_13=8421631 EXT_13=img iso
この内容のファイルが保存できたら、あふを再起動してみましょう。拡張子が色分けされて表示されると思います。これは私が自分で使っている表示色です。なぜフォルダの表示色に黄色を推奨したかと言いますと、あふではlzhやzipの拡張子を持つ書庫ファイルもフォルダと同じように扱える*1ので、ここで設定する書庫の拡張子の表示色とあわせておくと感覚的に扱いやすくなるからです。なお、この表示色はあくまで私個人の使いやすいようにしてあるだけですので、何だよこの色づかいは趣味が悪いぜけっと思われた方はもちろん設定プログラムを起動して思うさま変更していただければと思います。カスタマイズにはまり狂うことも、こういったソフトを楽しく使う秘訣であります。
次回は外部アプリの登録を
長々と書いてきましたが、あふは他にも様々な部分のカスタマイズができ、ここまでは本当に序の口です。見た目で切り捨ててしまう方がいたらもったいないので、まずは表示関連のカスタマイズを優先してみました。「設定」の今回解説されていない部分に関しては403 Forbiddenさんにあふのマニュアルページがありますので、そちらを参考に設定してみてください。また、キー操作もこちらのページでわかります。
次回は外部アプリを導入し、キーカスタマイズをしてあふをさらに使いやすくしましょう。
っぷはあ。慣れないことはするもんじゃねえな。
*1:ただし、ひとつ注意。あふは書庫からのコピーには同名ファイルがあっても問答無用でいきなり上書きしてしまう。これは覚えておかないと、せっかくエディタで編集した設定ファイルを書庫内の同名ファイルで上書きしたり、ってことになり泣くに泣けない状態になることも考えられる。