覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

Ubuntu12.04LTSのUnityを手なずける

さて、とりあえずUbuntuをインストールし、起動できるところまでこぎつけたとして、次にWindowsユーザーを阻む障害はUnityの使いにくさだろう。結局は慣れの問題だと思うので、文句を言いながらも自分の方を慣らしていく、という解決策も大いにありだとは思う。しかし、俺くらい筋金入りの馬鹿になると、新しい物を学習するのは並大抵のストレスではなく、自分の方をUnityに慣らすという選択肢はちょっと御免被りたいと思った。Unityの嫌われっぷりはなかなかの物らしく、Unity退治のHUCKはちょっと調べればいくらでも見つかる。Unityのカスタマイズと導入初期の設定に関するわかりやすいページも多く存在する。俺が特にお世話になったのはUbuntu 12.04 LTS Precise Pangolinのインストールとインストール直後のシステム設定 | UbuntuアプリのいいところとかUbuntu 12.04をインストールした直後に行う設定 & インストールするソフトあたり。こういったすばらしく親切なサイトを見てもらえれば、拙ブログなど不要なのは言うまでもないが、あくまで近い将来の再インストールに備えての個人的備忘録として書かせていただくことにする。

  • Unityランチャーから「システム設定」を起動して行うこと
    • 「追加のドライバ」からグラフィックボードのドライバが入っているか確認。入っていないなら推奨のドライバを有効に。
    • 俺が使用しているNVIDIAの場合は、WindowsキーubuntuではSuperと言うらしいが)を押してNVと入れればNVIDIA X Server Settingsというソフトが見つかるのでそこから設定可能。「システム設定-ディスプレイ」とか画面右クリックとかではできないので注意。これでマルチディスプレイの設定をする。
      • ConfigurationはTwinView
      • PositionはどちらもAbsoluteにして左は+0+0、右は+1280+0(俺のディスプレイは1280X1024、まもなく10年になろうとする年代物なので)
      • 左のみMake this the primary display for the X screenにチェック
    • 「画面の明るさとロック」で画面オフにする時間を延長、ロックするをオフに。
    • 「外観」タブでアイコンサイズを32に。挙動タブでLauncherを自動的に隠すをオフに。
    • 「電源」でサスペンドを「しない」に。
    • 「時刻と日付」-時計タブで曜日と月日の表示、24時間制にチェック
    • 「詳細」からはデフォルトアプリの変更とメディア挿入時の挙動が設定できることを記憶しておく。
  • CompizConfig 設定マネージャをインストールして設定すること
    • Unityランチャーにある「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動、検索窓に「Compiz」で検索、インストールして起動
    • 「デスクトップ」-Ubuntu Unity Pluginをクリック。Experimentalのタブを開いて下方にスクロールさせ
      • Automaximize valueの数値を100にする。これで勝手に最大化されなくなる。
      • マルチディスプレイの両方にランチャーが表示されてしまう場合、Launcher Monitorsを"Primary Desktop"に。
      • "Launcher Capture Mouse"のチェックを外す。マルチディスプレイの境界でマウスが止まる動きがなくなる。
    • 「ウィンドウ・マネジメント」のジャンルから
      • "Grid"と”"Snapping Windows"のチェックを外して無効化する
      • ウィンドウの配置をクリック、一般のタブの配置形式を中央にする。
      • ウィンドウの配置-固定ウィンドウ配置位置タブ-固定位置に配置するウィンドウ-新規ボタンからChromiumFirefoxの起動位置を固定する。Chromium→固定位置ウィンドウにclass=Chromium-browser X100 Y1024。Firefox→固定位置ウィンドウにclass=Firefox X1281 Y1024。これでChromiumがプライマリ、Firefoxがセカンダリで起動するようになる。また、ともに「ワークエリアに限定」にチェック。なおChromiumは「Ubuntuソフトウェアセンター」からインストールできるGoogle Chromeとほぼ同じ機能を持つウェブブラウザーUbuntuのデフォルトブラウザはFirefoxなので、Chrome派のひとは入れておくとよい。なお、UbuntuにIEはないので、この二つのどちらかかOperaがブラウザの現実的な選択肢となるだろう。
  • Ubuntu Tweakをインストール、ボタンを右に変更
    • これは「端末」(Windowsにおけるコマンドプロンプト的なもの)からインストールする。Ctrl+Alt+tで端末が起動するはず。起動したら$の右に下記3つのうちの最初のコマンドをCtrl+Shift+vで貼り付け、Return。パスワードを問われたらインストール時に決めたユーザーのパスワードを入力。入力しても何も表示されないがそれで正しいので焦らないように。処理が終わって「端末」が起動時の状態に戻ったら2番目、また処理が終わって「端末」が起動時の状態に戻ったら3番目、と順にコピペしていく。
sudo add-apt-repository ppa:tualatrix/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install ubuntu-tweak
    • インストールが終わったらUbuntu Tweakを起動してTweaksをクリック、Windowをクリック、Window control button positionを右にする。これでWindowsタイプの右にボタンのあるウィンドウになる。
    • Tweaks-Unity-Launcher Icon backlightを”Backlight Togglesに。すでに起動しているアプリがわかりやすくなる。
    • Tweaks-Workspaceで左上のコーナーに「ワークスペースを表示する」を設ける。
  • Gnome Tweak Toolをインストールしてデスクトップをお好みの物に
    • Ubuntuソフトウェアセンター」からgnome-tweak-toolで検索、インストール。
    • フォントの変更や、デスクトップテーマの変更ができる。デフォルトの配色になじめないWindowsユーザーは多いかもしれないがこれで変更が可能。
  • スクロールバーが使いにくい場合は、常時表示される普通のスクロールバーに戻せる。「端末」で以下のコマンドを実行し、その後再起動する。
sudo sh -c 'echo "export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0" > /etc/X11/Xsession.d/80overlayscrollbars'
  • 市販のDVDが読み込めるようにする
    • 暗号化解除のためのlibdvdcss2 というライブラリのインストールが必要。以下のコマンドでインストールが可能。
sudo /usr/share/doc/libdvdread4/install-css.sh

なお、Ubuntuでは結構頻繁に更新をインストールしろとかライブラリを入れろとか言われる。俺の乏しい経験上ではあるが、まあ入れておいて損はない場合が多いと思う。

  • ちなみに

俺はUnityの挙動のうち、アクティブなアプリケーションのメニューバーが上部ツールバーと統合される仕様はそれほど気にならない。ある意味省スペースで理論的だと思う。ただ、最大化した時の挙動が断固として許せないので、絶対に最大化せずに使用している。11.10はカスタマイズ後も原因不明に最大化することがあったが、12.04ではそれがなくなったようで、今回まとめたカスタマイズだけでとりあえずウィンドウ周りの不満はなくなった。