覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

「オンライン電子メモツール」としてのlinoが最強である理由

以前ここでもオンライン付箋サービスlinoについて触れたことがあった。このサービス、シンプルだが使い勝手がメチャクチャよい。微力ではあるが、ちょっと布教活動をしてみようかということで、今回はlinoの推薦および応援をさせていただきたい。

付箋であるが故の視認性の高さ
linoはキャンパスと呼ばれるボード上にテキストを書き込んだ付箋を貼っていくイメージである。画像も貼れたりするのだが、俺はテキスト置き場としてしか使っていない。付箋を指定日と関連づけてリマインダーを送るなどの機能もあるが、俺個人は少しでも時間が絡んだ場合はGoogle Calendarの予定とするので、ここに書き込むのは出先などで自分のコンピュータ以外から参照する可能性がある備忘録的なもの。読みたい本や買い物のメモ、よく買う商品の店ごとの価格メモ、シリーズもののレンタルDVDの何巻をすでに借りたか、同じくブックオフで100円とかで買い集めているシリーズ本の何巻を入手済みかなどなど。
テキストを単に改行して羅列していくのに比べ、linoが優れているのはキャンパスを座標平面としてとらえられるということ。買い物リストでは、キャンパスの真ん中(0,0)を自宅として、スーパーは(10,0あたり)、TSUTAYAは(-5,-10)あたりなどと位置関係を付箋の位置で再現できる。linoではキャンパスを複数作れるから、買い物リストのキャンパスでは地図的な座標の使い方をし、TODOボードのキャンパスでは重要度別とか『七つの習慣』の領域別とか、キャンパスごとにさまざまな座標を想定することができる。
さらに、付箋だから当然色を変えられる。文字色を変えるのはどんなアプリでも結構面倒だが、付箋は最初に色を選んでしまえば、入力時はテキストに専念できる。linoでは10色以上の付箋が使える。自分なりのルールを作っておけば、座標と色の相乗効果でおおいに視認性を高めることができるだろう。お仕着せのルールや考え方を覚えないと使えないということがないし、非常に自由度が高い。

メールで付箋が貼れる
キャンパスごとに専用のアドレスがあり、メールを送ることによって付箋が貼れる。メールで登録する場合はタイトルがタグになる。タグはPCのブラウザ上ではさほど重宝しないが、後述するように携帯電話からアクセスしたときにはなかなか強力なので、必ずつけておいた方がよい。
ブラウザを立ち上げてlinoを開いて付箋を貼る、なんてもたもたしたことをやっていたら俺などは書こうとしていたことを何もかも忘れてしまう。メールを送ることによって付箋が作成できるのはこんな俺にはありがたい。しかしメール作成画面が出た時点で書くべきことを忘れていることさえあるので、こんな感じのAHKスクリプトで、まず書くべきことを書き始めてしまってからメール作成画面を出す。

#NoTrayIcon
paraLen = %0%
If paraLen = 0
{
InputBox, sword, Linoにメール, , , 600, 90, 461, 1
If ErrorLevel <> 0
Return
}
Else
{
Loop, %paraLen%
{
buf := %a_index%
sword = %sword% %buf%
}
}
Clipboard =%sword%
	Run, "C:\Program Files\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe" -compose to=linoのメアド`,body=%sword%
	return

携帯から使いやすい
最大のメリット。おそらくどのオンラインのテキスト置き場よりも、携帯からのアクセスが速い。俺は携帯電話というものが基本的に好きじゃないし金輪際マニアックな使い方などできないのでド素人目線で言ってるわけだが、俺のau携帯から「簡単ログイン」でユーザー名やパスワードを省略して一発で入れるのはlinoくらい。Google関連は前のログインからちょっと間が開くと即ログインできなくなるし、Remember The Milkは少なくとも俺の経験上au携帯との相性が悪い。
さらにいいのは、ログイン後"2"を押してやると、タグの一覧が出ること。タグに関してはなぜかPC上よりも携帯からの方が使い勝手がいい。トップページからログイン、タグの一覧が出るまでツーアクション。linoには全文検索はないが、適切なタグをつけておけばここから実用範囲内の絞り込みができる。
また、前述のようにメールからキャンパスを指定して付箋が貼れるのも、携帯からのアクセスの場合は大きなメリットとなろう。

弱点と今後への期待
linoの最大の弱点は検索だろう。全文検索がつくとテキスト置き場としての使い勝手が格段に高まると思うのだが、今のところ実装されていないようだ。付箋が多量に貼ってあるキャンパスだと、付箋を探すのも一苦労だが、これはRSSを使ったこちらの方法で何とかなりそう。
あとはデザインかな。ヘビーユーザー向けではないかもしれないが、非常に実用的なサービスだと思うので、デザインももう少し実用本位な文房具っぽいイメージの方が使用者のニーズに合っているような気がする。背景画像に方眼紙を用意するとかね。