覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

「デジタル手帳」の仕事術^^;;-Google Calendar編その1-

「デジタル手帳」の仕事術”^^;;”-スケジューラー編- - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録で俺はこんなことを書いた。

家族の予定をスケジューラーに入れておけば、自分の予定と家族の予定をリンクさせて、自分の予定をちょっと動かすことで家族との時間を持てるようにする、といったことができるようになるだろう。できれば見ておきたい展覧会の期日をスケジューラーに入れておけば、近くに行ったついでにちょっと覗くことができる。天気予報までスケジューラーに書き込んでおくと、この日は降水確率が低いから子供たちをちょっとした散歩に連れ出そうとかいう計画ができる。紙の手帳ではスペースに限界があるため、時間的に制約のないことや、自分が直接関わるわけではない家族の予定、行くか行かないかわからない外部の行事日程などは記入しづらい。デジタルスケジューラーならばとりあえず全部ぶち込んでしまうことができる。

このくだりを読んで「そこでGoogle Calendarですよ」と思った方もかなりいらっしゃったのでは。Google Calendarはまだベータ版でもあるし、リナザウとの連携も便利なので俺自身はOutlookを使い続けたいのだが、上記のような部分に主眼をおく場合、Google Calendarを使わない手はない。リナザウというハードウェアもなんか過去のものっぽくなってきたし、ゆくゆくはGoogle Calendarに移行しようかな〜ってことで、Outlookから主要なスケジュールデータをインポートしてみたりしたので、そのへんの結果と使い勝手などをレポートしてみようと思う。
なお、今回はGoogle Calendar入門という意味合いを持たせたいという色気もあり、やや初心者向けの読み物にするため、通常ごらんの皆様には不気味に感じられるであろう敬体でお送りしたいと思います。

Google Calendarのアカウントを作成する

ここから入って、まずはアカウントを作成します。その際注意したいのは、姓と名の順序です。姓が上、名が下になっているので日本語表記で山田-太郎と入れる方が多いと思いますが、カレンダー上では英語式にfirst name-family nameの順になります。つまり太郎 山田と表記されるのです。なんかやなかんじですのでYamada-Taroにするほうがいいかもしれません。なお、メールアドレスはG-Mailでなくても大丈夫です。予定を通知する設定にしておくとメールが届いて知らせてくれますので、その点を考慮してメールチェックを頻繁にするアドレスにしておいた方がよいでしょう。携帯電話への通知はまた別にアドレスが設定できるので安心してください。

初期設定

これであなたのアカウントが作成され、あなたの名前のカレンダーが表示されました。予定を入力しはじめる前に、まずはカレンダーの初期設定をしっかりやっておきましょう。ここをおろそかにするとあなたの恥ずかしい個人情報が全世界にご開帳〜ってなことになります。
右上方に「設定」ってのがあるとおもいますのでそれをクリック。まず「全般」タブで国名とタイムゾーンを確認してください。ここが「日本」になっていないと、Outlookからインポートした日時がカリフォルニア時間で表示されたりして焦ります。(経験有り)
次は「カレンダー」タブです。「マイカレンダー」というセクションと「他のカレンダー」というセクションに分かれています。おおざっぱにいうと「マイカレンダー」にはあなたが管理編集する権限を持ったカレンダーが表示されます。「他のカレンダー」には他の人のカレンダーで公開されているもの、あなたに参照する権限が与えられているカレンダーが表示されます。「マイカレンダー」には最初あなたの名前のカレンダーひとつだけが表示されているはずです。こいつを開いてみます。「カレンダー情報」タブでもタイムゾーンを確認。新しいカレンダーを作成すると、ここが「アメリカ合衆国」になっていることがけっこうあるように思います。
次が設定中最も重要なところですってこらそこちゃんと聞けてめえだべってんじゃねえぞ聞き逃すとてめえの性交の予定が全世界に公開されて泣くことになるぞというわけで「すべてのユーザーと共有」は「誰にも公開しない」にしておきましょう。「だれが自分の予定を世界に公開するの?そんなことするメリットがあるの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。実はここがGoogle Calendarの一番凄いとこなのですが、これはおいおい理解していただけることかと思います。「特定のユーザーと共有」の部分も、まだデータも入ってないことですし、後回しにしておきましょう。
「通知」タブも重要です。予定ごとにいちいち通知メールが送られてきて非常に鬱陶しい思いをする可能性がありますので、デフォルトは「通知なし」にしておくのが無難かも知れません。予定ごとに通知する設定にすることももちろん可能ですから。
「モバイルに通知」では、携帯端末への通知設定をします。ユーザー名に携帯アドレスの@以前を、ドメインでそれ以降を選択します。「確認コードを送信」を押すと携帯端末に確認コード入りのメールが送られるので、最後にそのコードを入力して「設定を終了」、「保存」という流れです。これで通知が携帯端末にも送られてくることになります。

「他のカレンダー」を表示する

Google Calendarでは、デフォルトで祝祭日すら表示されません。ぱっと見「これじゃカレンダーとして使えないじゃん」という印象です。さあ、ここでもうすこしグローバルな視点で見ましょう。祝祭日は国ごとに違うわけで、ユーザーごとに異なる。また、人によっては祝祭日なんかまったく関係ないのでそんなもん鬱陶しくて表示してられっかよ俺の非番の日が俺の祝祭日だ馬鹿野郎とお考えの方もいらっしゃるかも知れない。Google Calendarはそうした選択の余地を与えるため、祝祭日さえも「他のカレンダー」として追加する形を取っているわけです。「設定-カレンダー-他のカレンダーを追加-カレンダーを参照」から「日本の祝日」を選んでやると、カレンダーに祝日が表示されるようになります。また「公開カレンダーを検索」タブで「(都道府県名)の天気」とかで検索をかけてやると、livedoor天気情報をカレンダーに追加でき、予定を立てる際に天気予報が参照できるようになります。共有設定で「一般に公開(検索の対象となる)」を選んでやると、そのカレンダーはこのような検索の対象になるわけです。たとえばあなたがオンラインショップの経営者で、キャンペーン情報をカレンダーに記入したとします。これを公開することで、Google Calendarユーザーが参照してくれるかもしれません。そして「お、あそこのショップで送料無料キャンペーンやってるじゃん。ここで注文しよ。」ということになる可能性もあるわけです。図書館や博物館、公共施設の予定などを公開しておいてもらえれば、これらも個人の予定と同じカレンダー上に自在に表示できるわけです。実際、図書館の休館日などを公開してくれている人もいるようで、このような公共性のある情報であれば、公開カレンダーとすることで恩恵を受ける人も多いでしょう。ただ、誤った情報がまことしやかに公開される可能性も多々あるわけで、このへんは十分に注意する必要がありそうです。

「マイカレンダー」に予定を入れる

さて、いよいよ「マイカレンダー」に予定を入れていきます。私はこの段階でOutlookの予定表をインポートしたので、その経験を書き留めておこうと思います。これはこれでちょっと長くなりそうなので、また次回ということで。