foliaさんがまたもよだれが出るようなソフトを作ってくださった。今度はクリップボードの履歴をインクリメンタルサーチしてくれるeClip。現時点でのバージョンは0.11。単機能のシンプルなソフトであるが、残せる履歴はなんと無制限で、デフォルトでも1000という太っ腹。Migemoが使えるのも嬉しい。Migemo検索の発動は先頭文字が大文字の場合と小文字の場合が選べる。Jane Style使いであふ使いの俺はCtrl+MでMigemo発動できるといいんだけどなどと思ったりもするが、今後のバージョンアップに期待してのんびりと待つことにしたい。
現在は俺の常駐ソフト中最古参のQTClipと期待の新人eClipの両方を常駐させている。基本的な役割は同じなので、移行期間が済んだらeClipだけを常駐させることになると思うが、今のところまだQTClipを手放せない。QTClipは常時デスクトップに表示しておいてマウスでだらだら履歴を操作することが可能だからね。*1そんなわけで起動キーが覚えらんなくなりそうな俺はAutoHotKeyでクリップボード関連ソフトをまとめたメニューを出すことにした。見よう見まねでAutoHotKey.iniの中に次のようなセクションを作ったところ、いちおう動いた。AutoHotKeyでメニューを出す記法はまだここに書いたことがなかったと思うので、忘れないうちに書き留めておくことにする。
;------------------------------------- ;メニューを出す ;1.CopyMenu(Win+Cでコピー関係のメニュー) #C:: Menu,CopyMenu,Add,&Rapture,Rapture Menu,CopyMenu,Add,Winshot(&Desktop),Winshot(Desktop) Menu,CopyMenu,Add,Winshot(Current&Window),Winshot(CurrentWindow) Menu,CopyMenu,Add,CopyDialog&Box,CopyDialogBox Menu,CopyMenu,Add,Copy&ListView,CopyListView ;上記のような感じでAddでメニューを加えていく。 Menu,CopyMenu,Show ;この一行を忘れないこと。忘れるとメニューが現れない。 return ;以下はメニュー1行ごとに動作内容を記述。 Rapture:;Raprureで指定範囲をキャプチャし、最前面に表示 Run,C:\Bin\ClipUT\rapture\rapture.exe return Winshot(Desktop):;Winshotでデスクトップをキャプチャ Run,C:\Bin\Graphics\Winshot\WinShot.exe -J -D -X return Winshot(CurrentWindow):;Winshotでカレントウィンドウをキャプチャ Run,C:\Bin\Graphics\Winshot\WinShot.exe -J -A -X return CopyDialogBox:;Copit!でダイアログの文字列をコピー Run,C:\Bin\ClipUT\Copit\Copit.exe return CopyListView:;リストビュー コントロールで表示されているリストをCSV形式で吐き出す Run,C:\Bin\ClipUT\ListView2CSV\LV2CSV.EXE return ;2.PasteMenu(Ctrl+Alt+Vでペースト関係のメニュー) ^!V:: Menu,PasteMenu,Add,&QTClip,QTClip Menu,PasteMenu,Add,Eclip&History,Eclip Menu,PasteMenu,Add,EsPst&Incremental,EsPstIncremental Menu,PasteMenu,Add,Es&Pst,EsPst Menu,PasteMenu,Add,&AddQuotation,AddQuotation Menu,PasteMenu,Add,&EditClipboard,EditClipboard Menu,PasteMenu,Show return QTClip:;QTClipのポップアップメニュー(Ctrl+Alt+Qに設定)をだす。 Send,{CtrlDOWN}{ALTDOWN}q{ALTUP}{CtrlUP} return EsPstIncremental:;EsPstをインクリメンタルサーチモードで起動 Run,C:\Bin\ClipUT\esPst\esPst.exe /#i /#a return EsPst:;EsPstをポップアップメニューモードで起動 Run,C:\Bin\ClipUT\esPst\esPst.exe return Eclip:;eClipで履歴のインクリメンタルサーチ Run,C:\Bin\ClipUT\eClip\eClip.exe return AddQuotation:;引用くんで引用符を付加し、Ctrl+Vでペースト。このように複数のコマンドも列挙可能。 Run,C:\Bin\ClipUT\Inyokun\inyokun.exe Sleep, 300 Send,{CtrlDOWN}v{CtrlUP} return EditClipboard:;ClipFanでクリップボード内のテキストを編集 Run,C:\Bin\ClipUT\clipfan\clipfan.exe return ;---------------------------------------------------
それにしても、中間一致のインクリメンタルサーチができるソフトウェアが2005年あたりから増えてきて、大変快適なWindowsライフを提供してくれている。ディスク内のファイルやフォルダのインデックスを作成しインクリメンタルサーチしてくれる検索型ランチャのFenrir、登録したコマンドとその履歴からインクリメンタルサーチしてくれるコマンドラインランチャのBlueWind、クリップボード関連ではクリップボード履歴のインクリメンタルサーチならeClip、登録テキストをインクリメンタルサーチでクリップボードに送るならesPst。こういった小股の切れ上がった快適この上ないソフトウェアをフリーで使えるんだから俺たちは幸福だ。日本人に生まれてよかった、と思うのは、炊きたての飯がうまい時ばかりではない。
あ、ポチエスURL版についてはまた今度ということで。
*1:eClipでも全然可能でした。設定で「〜したら消える」のチェックをみんな外しておけば出っぱなしになるのね。乗り換えが早まりそうです。