久しぶりにいじりました - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録で書かせていただいた通り、AutoHotKey以外にも常駐ソフトの入れ替えをした。TTBase。このソフト、単体では何もしない。ただ常駐するのみ。なんか哲学的なソフトなんですな。ではこの人は本当にマジで無為徒食で日がな一日仕事もせずにごろごろごろごろしくさりやがってそのくせ飯だけは人一倍食いやがってこの穀潰し、なのかというとそうではない。名前の通りで、このソフトをBaseとして、その上でプラグインが動く。単機能のソフトでやっていたらタスクトレイがアイコンだらけになるところ、TTBaseがまとめて管理してくれる。仕事してないようで裏でちゃんと仕事している、というむしろ大変かっこいい中村主水的ソフトなのだ。
常駐させておきたい機能とソフトの変遷
まずは俺が個人的に常駐させておきたい機能と、これまでどのソフトにその機能を担当していただいていたか→TTBase導入後どう変わったか。箇条書きでまとめておく。
- ホットキー
-
- ClockLauncher→AutoHotkey
-
- マウス拡張
-
- X Wheel NT→AutoHotkey
-
- ホイールメッセージをマウスカーソルの下のウィンドウに送る
-
- X Wheel NT→TTBase+RedirectWheelGプラグイン
-
- メールチェッカー
-
- 常駐秀丸メール→TTBase+TClock2chプラグイン+chkmail.exe
- ClockLauncherのメールチェッカー機能も試してみたがしっくりこなかった。
-
- 時計表示
-
- CraftLaunch→TTBase+TClock2chプラグイン
- ClockLauncherは完全に透明にして使用していたので時計はCraftLaunchでした。
-
- タイマー実行
-
- ClockLauncher→TTBase+TClock2chプラグイン
-
- 備忘メッセージ表示
-
- ClockLauncher→TTBase+TClock2chプラグイン+tcuserstr.exe
-
- 付箋
-
- ClockLauncher→Outlook
- リナザウを使い始めてからは、リナザウと連携できないClockLauncherの付箋はあまり使っていなかった。そこでOutlookのメモをAutoHotkeyで所定の位置に移動して付箋代わりにすることにした。再起動すると消えちゃうのであまり役に立たないかも。
-
- エクスプローラでのリネーム拡張
-
- ClockLauncher→TTBase+RenameAssistantプラグイン
-
- エクスプローラの余白ダブルクリックで上の階層
-
- ClockLauncher→TTBase+UpperDirプラグイン
-
- ウィンドウを隣のウィンドウにくっつける
-
- ぴたすちお→TTBase+SnapWindowプラグイン
- 実際のところはぴたすちおは常駐させずに必要なときだけ起動してすぐ終了させていた。
-
- 起動中のアプリケーションのフォルダを開くなど
-
- qdir→TTBase+ExMenuプラグイン
- qdirは半端じゃなく軽いソフトだし、カスタマイズ性にも優れているので、qdirを使うという選択肢も有りだとは思う。
-
- ファイルダイアログ拡張
-
- FODH→TTBase+ファイルダイアログ拡張プラグイン
- 使用頻度と常駐時の重さを鑑みてFODHもこのところ使ってなかった。個人的にはデザインも使い勝手もTTBaseプラグインのほうが好みである。
-
こうしてみるといかにClockLauncherにお世話になってきたかがわかる。ClockLauncherの常駐を切る、というのは俺にとって大変更だったが、TTBaseにしたことによってぴたすちおやFODHといった常駐をやめていたソフトの機能も復活させることができた。どうでもいいことだがTClock2chプラグインのおかげでスタートボタンも「スタート」から「Start」になって間抜け感が多少軽減されたし。
プラグインに関する2,3の事柄
TTBaseにはインストーラーはなく、レジストリも使わないので、適当なフォルダに解凍するのみでインストール完了。プラグインはTTBaseのフォルダ以下に解凍しておくと勝手に読み込んでくれる。サブフォルダ内においても大丈夫なので、プラグインごとのサブフォルダに分けておいた方がわかりやすいだろう。TTBaseではプラグインを使うか使わないかの選択はできず、すべてのプラグインを自動的に読み込んでしまうので、使用しないプラグインは削除する必要がある。フォルダごとポンと削除できた方が、そんな場合にも便利だろう。
個々のプラグインには複雑な設定などはあまりない。ほとんどが単機能なので、「これができます。以上。」というだけで特に設定の必要も説明の必要もないと思う。ここで俺がぐだぐだと戯言を並べるよりも使ってみる方が早いだろう。複雑な初期設定がないから初心者の方でも大丈夫だと思うし。
ひとつだけ例外なのは、TClock2chプラグイン。これはかなり多機能だし、自分好みに使いこなすには多少の手間が必要。メールチェッカを導入する場合はさらにちょっとした下準備もいる。俺自身忘れないうちに書き留めておこうと。
TClock2chプラグインの導入
- は配布ページにある最新バージョンをダウンロード。ついでにメールチェッカと小物ツールをダウンロード。
- 適当な場所に解凍し、tclock.dll、langja.tclock、tcdll.tclockをTTBaseのサブフォルダにコピー。メールチェッカのchkmail.ini、chkmail.exe、nMail.DLLと小物ツールのtcuserstr.exeも同じ場所にコピー。
- TTBaseを起動させる前にこのフォルダにtclock.iniの名で空のテキストファイルを作っておく。これがあるとTClock2chはレジストリを使わないでここに設定を書き込む。また、TTBaseプラグインとしてTClock2chを使用する場合、iniに設定が書き込まれていると、TClock2chの機能にTTBaseからショートカットキーを与えられるようになる。
メールチェッカー(chkmail.exe)の導入
インストール自体はchkmail.ini、chkmail.exe、nMail.DLLをコピーするだけだが、新着の有無を通知するために小物ツールのtcuserstr.exeも同じ場所にコピーしておいた方がよい。また、動作設定ファイルであるchkmail.iniを編集する必要がある。
- tcuserstr.exeは、TClock2chでメッセージなどを表示するためのソフト。時計表示エリア右クリックからTClockのプロパティ-書式とたどって、自分で書式を入力するにチェック、ここにUSTR0などと入れるとそれがtcuserstr.exeが表示するユーザー定義文字列を示す。(ここでの設定は後述する。)ユーザー定義文字列はUSTRのあとの数字によって0〜9まで設定可能だが、メールチェックに使うだけなら0番ひとつだけでよいだろう。
- iniの書き方はreadmeにかなり懇切丁寧に載っているので、あまり問題はないと思う。[Mail1]以降のセクションで適切に入力してあれば、一応メールチェッカーとしては問題なく動作するはず。
- USNewMail0=新着あり、USNoMail0=新着なし としておくと、tcuserstr.exeがユーザー定義文字列の0番に「新着あり」「新着なし」をセットし、TClock2chのプロパティ-書式で設定した通知領域に通知してくれる。
- File=にメールチェックの結果を保存するテキストファイルを設定。デフォルトではchkmail.txt。このファイルを後述の「TClockのプロパティ-ツールチップ」で指定してやると、メールチェックの結果をマウスオーバーで表示することができるようになる。
- Header=とFooter=に、chkmail.txtのヘッダとフッタとなる文字列を入力。文字列の代わりにFooter= file:ChkMailfooter.txtなどとしてやると、同じフォルダ内のChkMailfooter.txtの内容がchkmail.txtのフッタとなる。ヘッダやフッタにのの書式に従って記述すれば様々な情報を表示させることも可能。たとえば
--------------------------- PC起動時間: <%ST%> CPU使用率: <%CU__x%> % --------------------------- メモリ: " 物理メモリ量:" <%MTPM___x%> MB " 物理使用メモリ量:" <%MUPM___x%> MB (<%MUPP__x%> %) " 仮想メモリ量:" <%MUVM___x%> MB " 仮想使用メモリ量:" <%MTVM___x%> MB (<%MUVP__x%> %) --------------------------- 総受信量: <%NRAMx.xx%>MB 総送信量: <%NSAMx.xx%>MB --------------------------- HDD容量: 空き領域/合計サイズ C: <%HACG_x.xx/HTCG_x.xx%> GB D: <%HADG_x.xx/HTDGx.xx%> GB E: <%HAEG_x.xx/HTEGx.xx%> GB M: <%HAMG_x.xx/HTMGx.xx%> GB ---------------------------
こんな感じのテキストファイルをヘッダやフッタに指定してやると、chkmail.txtを表示させた際メールチェック結果と同時にこれらの情報も表示することが可能になる。
TTBaseプラグインの設定
TClock2chプラグインの設定はTTBaseのタスクトレイアイコンからでなく、時計のエリアを右クリック-TClockのプロパティ から行う。GUIでの設定なのでわかりにくい部分はあまりないが、何点か注意点を記述しておく。
yy/mm/dd ddd\nhh:nn:ss\nUSTR0
としている。\nが改行なので
06/02/21 火 20:00:00 tcuserstr.exeが表示する0番の文字列(メールチェッカの「新着あり」「新着なし」など)
の3行で表示される。
-
-
- 時計-マウス操作の左ボタンシングルクリックにtcuserstr.exeをオプションなしで指定。これで0番の文字列をクリア、すなわち書式で3行目に表示するよう設定した文字列をクリア。また左ボタンダブルクリックにメーラーを起動するよう設定。これらはメールチェッカーを併用する場合便利な設定。
- アラームで指定時間にメッセージを出したい場合は、ファイルにtcuserstr.exe /no:0 /str:文字列 のように指定。指定時刻が来るとstr:以下の文字列をユーザー定義文字列の0番にセットし、通知してくれる。
- 自動実行にメールチェッカー(chkmail.exe)を指定。
- ツールチップにメールチェッカの結果を表示するため、file:chkmail.txtのパス を指定。俺はついでに2分割指定にチェックして時計表示エリアの下半分にカーソルを置くとFoobar2000で演奏中の楽曲情報が見られるようにしている。(やりかたは結構お大尽な俺-DeskTop Sidebar - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録の「Foobar2000プラグインを導入」に書いてある。このSongFileのパスを2分割指定のところに入れておく。)
- 改造-スキンで「スタートボタンを改造」にチェック、キャプションにStartと入れておけば「スタート」が「Start」に。アイコンはGoogleのイメージ検索をWindows Flagで検索、サイズ小のgifファイルをbmpで保存して使用。これだとぱっと見カスタマイズしてあるように見えないので鬱陶しくなくてよい。
-
13,668k。まあ許せる範囲?
そんなわけで現在のTTBaseのメモリ使用量はタスクマネージャで見ると13,668k。これが
ホイールメッセージをマウスカーソルの下のウィンドウに送るメールチェッカー時計表示タイマー実行タスクバー改造備忘メッセージ表示エクスプローラでのリネーム拡張エクスプローラの余白ダブルクリックで上の階層ウィンドウを隣のウィンドウにくっつける起動中のアプリケーションのフォルダを開くなどファイルダイアログ拡張
の総計だと思えば許せる範囲かなあ。