覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

Acronis True Image 8.0

Windowsを再セットアップすると、とりあえず最低限必要なドライバやソフト類のみがインストールされた状態ってのが一時的に出現する。この段階でバックアップを取っておけば、相当クリーンな状態のWindows環境を保存しておくことができる。これを手軽に実現してくれるソフトがAcronis True Image 8.0である。このソフト、簡易版がソースネクストから出ていてこれは1980円という手軽なお値段で買えるのだが、SATAに対応していないらしい。仕方がないので近所の電気屋で8780円だかでパッケージ版を購入した。ちゃんと調べていればベクターPCショップ  パソコン用ソフトウェアが今すぐお買い得価格で手に入る。ダウンロード販売だから送料無料。無料でお試しできる体験版も豊富にご用意しております。で5985円で購入できることがわかったのだが、俺は一刻も早く汚れないうちに今の姿を残しておきたいという清岡純子氏みたいな心境になって、愛車を駆り近所の電気屋が午前10時に開店するやいなやいきなりずんずん侵入しソフトウェアのコーナーに直行して「Acronis True Image。む。これだ。買う。」とジャイアントロボくらい無機質な反応でレジに持って行って「ま”」と店員に手渡し速攻で金を払って速攻で持ち帰って速攻でインストールした。5985円で購入できることを知ったのはそのあとであり、いたく後悔したがもはや手遅れであった。まあ、ダウンロード版だと起動用CDを自分で作らなくてはならないところ、パッケージ版ではその手間が省けるので手間賃とCD-R一枚の代金と考えるとその差額約3000円も納得できる-わけがねえだろ俺の馬鹿。

いきなり起動不能

このソフトに関するウェブページのあちこちに、「ブータブルCDなんだけどたまに起動できないPCもあるから、デモ版で確認してから買ってね」と書いてある。俺は買ってきてしまってからこれを読み、「まあ、メーカー製PCは変なのあるからね。俺はショップブランドのBTOで、メジャーなメーカーのメジャーなパーツを選んでる(たぶん)から大丈夫だけど」くらいの感想を持って軽く読み流し、一応確認のためCDからブートしてみた。
起動しねえ。
Kernel Errorとかぬかして止まってしまった。8780円の無駄?大いにうろたえる。「まあ待て。落ち着け。」と俺自身に言い聞かせ、エラーメッセージをよく読むとUSBデバイスが原因のようだ。BIOSが起動した段階で使用できたUSBキーボードとマウスがTrue Image起動後は使用不可になっていることもUSBのトラブルを裏付けている。USBデバイスを使用しなければたぶん大丈夫そうだが、俺はディスクイメージを外付けのUSBハードディスクに保存するつもりだったのでこれはちょっと困った。で、とりあえずUSBトラブルのたいていの原因はハブにある、という経験則に基づき、USB2.0のハブをはずしてみると、なんのことはない、ちゃんと起動した。「おお、なんか一発でトラブル回避したぞ、俺も成長してるじゃん」と自画自賛する俺であった。ちなみにキーボードとマウスをつないでいるUSB1.0のハブはノープロブレム。ハブを介していてもちゃんと起動するし使える。

バックアップは超簡単

このソフトの最大のウリは、Windows起動中にシステムパーティションの完全なバックアップが取れるということ。イメージはリムーバブルメディアに保存することもできる。操作自体もウィザード形式で非常に簡単だし、バックアップの速度も大変速い。俺のコンピュータのCドライブ(約7GB)をバックアップする場合、圧縮レベルデフォルト、外付けUSBHDDにバックアップで5分程度で終了する。イメージの圧縮レベルを高圧縮にしたり、リムーバブルメディアにバックアップしたりするともっと時間がかかるのかもしれないが。なお、途中でイメージにコメントをつけられるのだが、入力が大変しにくい。「できるだけ詳しいコメントをつけておくことをお薦めします」と言うわりにはIMEで入力途中の文字列が大昔のDOSアプリのように窓の最下端に表示されたり、マウスでの切り貼りができなかったり、Ctrl+Vなら貼り付けできるんだけど一行ずつしか貼れなかったり。エディタで改行なしでコメントを書き、Ctrl+Vで貼り付け、ついでにエディタで書いたテキストも保存しておいた方がいいかもしれない。ま、本質的な欠点じゃないからいいけど。

リストアも超簡単

前回記したように、俺はGoogle Desktop Search2正式版をインストールし即アンインストールしたわけであるが、これが再セットアップ後はじめてのアンインストールであり、これまできれいな体だった俺のシステムがGDS2の残滓で汚されているかもしれないと思うと年頃の娘の父親のように落ち着かない気分になり、ここは一番リストアしてみようじゃねえか、と。
USBデバイスを前述のUSB1.0のハブ(キーボード、マウスを接続)とUSBHDDのみにし、製品CDから起動。リストアもウィザード形式でとまどうところはない。リストア開始から約20分で完了。再起動すると、おーたしかに俺が先日バックアップした状態そのまま。Windows Updateは一度やったアップデートが過去に戻されてしまって愚直に再度同じファイルをダウンロードし、インストールしますかと聞いてくる。
どっかに不具合は出ないかと思っていると、ウイルスバスターが「整合性云々」のメッセージを出してきた。パターンファイルを過去のものに戻すのでもう一回アップデートしろとか言っている。起動ドライブ以外にデータを置いていいぞと言った覚えはないんだが。監視されているようでちょっと嫌な気分。まあよくわかんねえから許してやる。
ことほど左様にバックアップもリストアもお手軽なAcronis True Imageである。まあ今時ちょっといい値段ではあるが、かなり使えるソフトウェアであることは間違いない。

次回より「再セットアップ覚え書き」を記録させてください

今回の再セットアップ、俺はここでネタにしようという気もあって、逐一メモを取りながら行った。個人的な記録ではあるが、次回よりこの覚え書きを記録していこうと思っている。

追記

なお、Acronis True Imageに関するまとめサイトのTrue Image - wiki@nothingさんには2ちゃんねるの過去ログをはじめ有用な情報が満載なので、このソフトに興味をお持ちの方はぜひごらんになるとよい。