覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

初心忘るべからず-スタートメニューを活用するその1

正直、このところWindows環境をいじるということ自体が面倒になってきたというか、もう俺このへんでいいや、って感じがしてきて脱力感にさいなまれている俺であるが、じゃあ俺が何をわかったり極めたりしているかというと全然駄目じゃんて感じで、Windowsの基本操作でさえ時には「あーそうだっけすっかり忘れてた」という有様である。
俺の悪癖としてなんかうまくいかないときにともかくまずはフリーウェアを探してしまう、というのがあり、実際にはWindowsデフォルトの機能で十分やりくりできるのに無駄な常駐ソフトを入れたりしている懸念が大きい。
そこで久々にちょっと力入れて「初心忘るべからずシリーズ」ってのを書いてみようと思う。このシリーズでは「素のWindows」で何とかすることを基本に、「俺的にはどーしても我慢できないからフリーウェア使わして」という場合のみフリーソフトを使用する、というスタンスで、できるだけ余計なものを使わないシンプルなWindows環境を作ってみましょう、という感じで行ってみたい。初心者よりの読み物にしたいので、今回は敬体で記していこうと思うが、脱線は相変わらずだと思いますのでそのへんはご了承下さい。
でまあ最初は「スタート」から、ってことでスタートメニューを使いやすいようにしましょうと。

スタートメニューはクラシックで

WindowsXPで新しいアカウントを作ったとしましょう。もしあなたが軽くてシンプルで使い勝手のよいWindows環境を目指しているのであれば、デスクトップを右クリックしてテーマをWindowsクラシックに変更しちまってください。えーなんだか貧乏くさくっていやんな感じかも知れませんが、これから目指していくのは実用第一の環境ですので虚飾は捨てていきます。こうすると壁紙もなくなりますが気にしません。だいたいデスクトップの壁紙が見えるような使い方ではWindowsを十分に使いこなしているとは言えないと私は思いますが異論のある方ももちろんいらっしゃいますよねわかってますわかってますここはちょっとこらえてくださいお願いします。どうしても壁紙がほしけりゃ画面のプロパティ-デスクトップで背景を指定してください。また、テーマを変更するとスクリーンセーバーが有効になっていますので、私のように鬱陶しいだけじゃんと感じる人はなしに。さらに、デザインタブの「効果」ボタンでできるだけ効果を切ってしまった方がいいと思います。アニメーション効果とか、ドラッグ中の内容表示とか。
さて、ここでスタートボタンを右クリックしてプロパティから「クラシックスタートメニュー」に変更しましょう。たぶん最初から登録されているのは「プログラム(P)」「最近使ったファイル(D)」「設定(S)」「検索(C)」「ヘルプとサポート(H)」「ファイル名を指定して実行(R)」「ログオフ(L)」「終了オプション(U)」、あとセパレーター上部にWindows Updateがあるかも知れません。で、これからカスタマイズしていくのはこのセパレータの上部です。なお、スタートボタンの右クリックからメニューのカスタマイズができることになってますが、「スタートメニューに項目をドラッグ/ドロップできるようにする」に必ずチェックを入れておく以外、特にカスタマイズの必要はないと思います。
さあ、このスタートメニューに何を登録しましょうか。まずはマイコンピュータを階層メニュー表示できると便利でしょう。マイコンピュータを開き、「アドレス」に表示されたマイコンピュータのアイコンをスタートメニューのセパレータより上部にドラッグアンドドロップします。これでマイコンピュータの階層表示ができるようになります。ドライブを直接階層表示したければマイコンピュータに表示されているドライブのアイコンを、マイドキュメントなら「〜のドキュメント」を同様にドラッグアンドドロップしましょう。あと必要になりそうなのはコントロールパネルでしょうか。これも設定-コントロールパネルから開いて、アドレスバーアイコンをドラッグアンドドロップでいけます。スタートボタン右クリックからの設定では「コントロールパネルを展開する」の設定にしておいてもスタートメニューでは「設定(S)」の下の階層にしかなりませんが、これならスタートメニュー直下からコントロールパネルを展開できます。「デスクトップ」も同じことができるといいんですが、なぜかアドレスバーからデスクトップアイコンをドラッグアンドドロップしても登録できません。なぜなんだろ。
実は、このやりかたでドラッグアンドドロップして階層メニューにできるのはクラシック表示の場合だけのようで、XPスタイルだと左側のエリアにドロップしてもメニューにならないようです。だからクラシック表示にしてね、ってことなんですが。

「お気に入り-リンク」にアプリケーションショートカットフォルダ作成

Windowsのデフォルトのアプリケーションランチャは「スタートメニュー-プログラム」ですね。しかし、ここはアプリケーションごとに勝手にフォルダを作ったりしますので、数が増えてくると探すのが面倒になります。使い勝手を考えれば、アルファベット順とかカテゴリ別とかでアプリケーションを整理しておく必要があると思います。すなわち別の場所にショートカットを集めたフォルダを作っておくと便利です。どこに作ればよいかというと、たぶんおおかたの人にとっては「お気に入り」フォルダの下の「リンク」フォルダに作っておくとよいのではないかと。「お気に入り」はIEからでもマイコンピュータやエクスプローラからでも、メニューバーから展開できる上、リンクバーを表示しておけばそこからワンクリックで展開できるからです。ブロードバンドな現代では、IEなどのブラウザはほぼ常時開かれているのではないでしょうか。「リンク」以下にアプリケーションのショートカットフォルダを作っておくと、ブラウザ上でマウスを操作しているときに、スタートボタンを押さなくとも即階層表示が可能になります。IEエンジンのタブブラウザでも、独自の「お気に入り」を使っているものは別として、ほぼこのやりかたは有効なはずです。
フォルダの内容ですが、XPならc:\documents and settings\ユーザー名\favorites\リンクの下にたとえばapplicationというサブフォルダを作り、さらにその下にBrowserとかLauncherとかいうカテゴリ別のフォルダを作ります。面倒ですができればフォルダアイコンを今では閉鎖されてしまった有難屋さんにあったものを再配布してくださっているサイトさんにあるものなどに変更しておくときれいでわかりやすいです。*1ここにスタートメニューからショートカットをコピーするなり、exeファイルのショートカットを作るなりすればいいでしょう。できたらこのフォルダをスタートメニューにドラッグアンドドロップして登録しておくと、カテゴリ別の階層ランチャのできあがりです。アルファベット順にもできますが、「覚えらんない人」はアプリケーション名を忘れてしまうのでやめといた方がいいです。
なお、「お気に入り」はスタートボタン右クリックから表示する設定にするとスタートメニューのセパレーター下部に表示されますが、わけあってこの設定はお薦めできません。これもフォルダ自体(c:\documents and settings\ユーザー名\favorites)をドラッグアンドドロップで登録した方がいいです。なぜかというと。

スタートメニューの特権

フリーソフトには様々な常駐型のランチャがあります。常駐型のランチャはたいていの場合ホットキーを持っています。しかし、これらのホットキーは普通Ctrl+Altとかの修飾キーを伴っています。それに対してスタートメニューは、109キーボードであればWindowsキーの一押しで表示できるという特権を持っています。そしてスタートメニュー表示後ツーストロークめに文字キーを押すことで割り当てられたメニューを即展開してくれます。このときPDSCHRLUはセパレーター下部に表示されるアイテムで予約されているため、割り当てても一発でメニュー展開できませんが、それ以外は大丈夫です。また、基本的にアイテム名の先頭の文字がショートカット文字となりますが、先頭以外でも&のあとにおいた文字はショートカットを意味する、という約束事があり、スタートメニューの右クリックからプロパティを出して名称を「マイコンピュータ(&M)」などとしておけば、Mキーの一押しで展開してくれるようになります。上手に活用すればキーボードでもかなり使えるランチャとなるはずです。
先ほどの件ですが、「お気に入り」をスタートボタン右クリックから表示する設定にするとショートカット文字はAになり変更がききません。しかしドラッグアンドドロップで登録すれば自分で文字をOなどにカスタマイズできるのです。だから後者の方がちょっと融通が利きますよ、ということです。

スタートメニューからタスクを切り替える

次回もスタートメニューをさらに活用していきましょう。アプリケーションの切り替えをスタートメニューから手早く行う方法を考えたいと思います。

*1:色数が多いアイコンなので環境によってはうまく表示できないかも。