覚えられませんっ

元「覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録」。遅ればせながらブログ移行してみた次第。

捜し物は倉に行く俺

前回のCraftLaunchからはじめよう - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録での俺のCraftLaunch5つの使い方のうち、今回は「文字列を引数として入力し、ショートカットキーを設定した検索エンジンや辞書などで検索する」のみに焦点を当てて備忘録を書かせていただく。
sendkeysに気づかなかった俺の馬鹿馬鹿 - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録常駐ソフトとグローバルホットキーについて - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録で書いた「CraftLaunchからSleipnirの検索バーに検索文字列を送る」であるが、どうも安定して文字列が送れないことがわかった。waitの入れ方などで工夫はできるのかもしれないが、送る文字の中にスペースが入るとうまくいかないようで、成功率がなかなか上がらなかった。そうこうするうちに俺のメインブラウザはKIKIになり、今度はKIKIのダイレクトリクエストバーに文字列を送れればいいなあ、ってことに。ところが実際にやってみると、Sleipnirの仕様よりもKIKIの仕様のほうがCraftLaunchからSendkeys経由で検索するのには向いているようだとわかった。スペースが入らない分、Sleipnirよりもだいぶ成功率が高い感じ。さらにSleipnirにはない「検索エンジンの選択に漢字が使用可能」というKIKIの仕様に大きな可能性が見いだせることがわかった。

まずはKIKI.drlのカスタマイズ

KIKIのダイレクトリクエストバーを活用するためには、まずKIKI.drlをカスタマイズする必要がある。デフォルトのKIKI.drlのままでは検索エンジンの頭文字が同じである場合、上位に記述された検索エンジンしか選択できない。Alt+Rで検索エンジンのドロップダウンリストにフォーカスをおいてgを押した場合、デフォルトのKIKI.drlだと先頭にあるGoogle(日本語)は選択できるが、その下のGoogle(全言語)は選択できないのだ。エクスプローラなどWindowsのソフトウェアでは、たいていメニュー上で同じ文字キーを複数回押すと下の候補にフォーカスが移っていくのだが、KIKIの検索エンジンの選択ではそれができない。
で、これを解決する方法であるが、「検索エンジンの頭文字に漢字を使う」のが良いと思う。KIKIでは検索エンジン名が漢字など2バイト文字から始まる場合でも、ドロップダウンリストにフォーカスがある状態で入力するとその文字を頭文字に持つ検索エンジンにジャンプする。従ってたとえばKIKI.drlに

尼 amazon,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/external-search?mode=blended&encoding-string-jp=%93%FA%96%7B%8C%EA&keyword=$0,,,16

などと記述しておくと、Alt+r→尼で検索エンジンにamazonを選べる。その後Tabで検索文字列の入力窓に移動→検索文字列を入力→Enterで検索という流れが作れる。Sleipnirの検索バーでは検索エンジンにショートカットが設定できるが、ショートカットに使える文字はa〜zの26文字のみ。これに対して漢字を使えばある意味無尽蔵にショートカット文字が設定できるわけで、このアドバンテージは大きい。ただし、検索エンジンを選ぶためにIMEオンってのは面倒だから、この仕様はむしろCraftLaunchのような外部アプリから検索する場合にこそ便利、といえるかもしれない。

CraftLaunchからKIKIのダイレクトリクエストバーで検索

KIKIのダイレクトリクエストバーに文字列を送るCraftLaunchのコマンドであるが、たとえば前述のamazonを検索エンジンとする場合、

cmd Google-amazon
 -L C:\Bin\Env\Sendkey\SendKeys.exe
 -A KIKI [wait30][Alt]r[wait30]尼[wait30][Tab]"%arg"[enter]

Linkはsendkeys.exeのパス、Argにはsendkeysのオプションとして「キーを送る窓の名 [ウェイト][Altキー]rキー[ウェイト]尼[ウェイト][Tabキー]検索文字列を入力[enter]」の順に処理していくように記述してある。sendkeysはこのようにオプションの指定がたいへんわかりやすいので覚えらんない人=俺でも簡単に使える。ただしこのコマンド、KIKIの状態によってたまにうまく動かないことがある。俺は挫折してしまったが、ほんとはAutoHotkeyとかのがいいんだろうな。だから本格派を目指す方はbboxさんを参考にしていただいた方がよいと思う。
でまあ、このコマンドをCraftLaunch側でショートカットコマンドとしてShift、Ctrl、Altの適当な組み合わせ+a当たりに設定しておくと、;(以降を引数と見なす文字。何度も同じこと言って申し訳ないが俺の場合_にしている)に続いて検索文字列を入力後ショートカットキーでKIKIに送られ、amazonが検索される。
同様に他の検索エンジンもKIKI.drlで先頭の文字を漢字にして(別にアルファベットでもいいけど)CraftLaunchのショートカットコマンドに割り当ててしまうとたいへん素早い検索ができるかと。もちろんローカルディスクをぐぐる俺-Google Desktop Search日本語版ベータ版 - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録に書いた方法でGoogle Desktop SearchをKIKI.drlに登録しておけばこれもCraftLaunchから一発で検索が可能になる。俺の場合Google Desktop Searchの使用頻度はかなり高いので、CraftLaunchのショートカットはCtrl+Dにしてある。
CraftLaunch単体でもこれらの検索エンジンで検索することは可能だが、KIKIのダイレクトリクエストバーに文字列を送ることで、その後のページ内検索やハイライト処理などが非常に楽になる。

CraftLaunchからFenrirでファイル検索

これでネット上の検索とGoogle Desktop Searchでのローカルファイルの全文検索CraftLaunchから可能になったわけだが、次はFenrirを用いてのファイル名からの検索ができるようにしておく。Fenrirは現行バージョンでは検索文字列をオプションに付加できるようになっているので、Sendkeysを使うまでもなく

cmd Google-amazon
 -L C:\Bin\FileUT\Fenrir\All\fenrir.exe
 -A  /t /key=%arg

LinkにFenrir.exeのパス、Argには/key=%argを指定して、FolderにFenrir.exeのあるフォルダを指定してやれば良いだけ。俺はFenirをファイル名用とフォルダ名専用にわけ、/tオプションをつけて常駐しない設定にしている。ファイル名検索用はCtrl+A、フォルダ検索用はCtrl+Fにショートカットを設定している。

CraftLaunchからEBWinEPWING辞書を検索

EPWING辞書について - 覚えらんない人のためのオンラインソフト備忘録EBWinについて触れたが、この時点ではまだ検索語をオプションに指定することができなかった。しかし着実にバージョンアップしてくださっており、Ver1.05以降は/Sオプションで検索語を指定できるようになった。

cmd EBWin
 -L C:\Program Files\EBWin\EBWin.exe
 -A  /S=%arg

このコマンドをショートカットCtrl+Eに登録。これでCraftLaunchからEPWING辞書の検索が可能になった。
俺の場合、下\でCraftLaunchをアクティブにし、Shift+下\すなわち_に続いて検索語を入力し、

    • Ctrl+A すべてのファイルをファイル名で検索(Fenrir)
    • Ctrl+F フォルダ名を検索(Fenrir)
    • Ctrl+G Google(日本語)をKIKIのダイレクトリクエストバーに送って検索
    • Ctrl+D Google Desktop SearchをKIKIのダイレクトリクエストバーに送って検索
    • Ctrl+E EBWinで辞書検索

の5つのショートカットのどれかを押すことで、日常の検索のほとんどがまかなえている。

覚えらんねえからメニューに頼る俺

上記のように、CraftLaunchを使った場合、素早い検索が可能であるが、一方検索エンジンが増えると今度はショートカットキーが覚えらんなくなる。ここは覚えらんない人のためのページなので、当然これにも何らかの対策を立てなければならない。やはり何らかのメニューを出し、この呆け頭にも優しい環境を作りたい。次回はShorter Launcherを使っての「覚えらんない人用・健忘症対策メニュー」を書き留めておこう。
相変わらずやることがスマートでないが、俺自身明らかな中年太りであり、飯がうまくて仕方なくその上グルメでないのでマクドナルドのハンバーガーを4つとフライドポテトのMを10分で食ったりしている人がこの日記を書いています。スマートはあきらめてください。糖尿は有望ですっていうかこわいです。